購入する前に知っておきたい古着とヴィンテージの違いとは?
購入する前に知っておきたい古着とヴィンテージの違いとは?
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ファッション好きの方にとって、古着やヴィンテージは新品では手に入れられないようなデザインの衣服を購入できる魅力的な手段です。
しかしながら、両者の違いについて明確に理解しているという方は意外に少ないのではないでしょうか。
以下では、それぞれの意味について詳しく見ていきますので、これを機にしっかりと違いを理解しておくようにしましょう。
ヴィンテージとは?
まず最初に、ヴィンテージの意味については、明確に定められているわけではないものの、一般的には製造されてから30年以上が経過しているものを言います。
販売されてからではなく、製造されてからですので、例えば30年前に店頭に並べられたものの、売れずに倉庫で眠り続けていたような商品もヴィンテージに該当する点に注意する必要があります。
また、洋服などのファッションアイテムについては、製造時期に加えて、ある程度の付加価値が加わっていることや、保存状態が良好であるといった要素もヴィンテージというために必要な要素であるとされています。
付加価値を有すると認められるためには、著名なデザイナーが手がけたものであったり、世界的に認められているハイブランドの商品であるといったことが求められるのですが、ノーブランドのものでも稀少な素材を用いて作られた衣類などは含まれます。
単に古ければよいというわけではなく、高く評価されるだけの価値を備えたものだけがヴィンテージを名乗れるのです。
古着とは?
古着というのは、その名の通り、中古の衣類全般を指します。
英語でusedと呼ばれる通り、少なくとも誰かが一度以上着用したものであれば、古着に該当することになります。
そのため、発売されてからそれほど時間が経っていない商品であっても、ユーザーが店頭で購入して着用した段階で古着になるのです。
ヴィンテージのように製造されてから一定以上の年月が経過しているということが要件とはされていないため、場合によっては非常に新しい状態のものでも古着として流通する可能性があります。
また、ほとんど一点ものばかりのヴィンテージと比べると、古着は比較的同じ商品が多く市場に出回りますので、その分手に入れやすくなっているのが特徴です。
ヴィンテージや古着のメリットとは?
このようにヴィンテージと古着は異なる意味を有しているため、それぞれを購入するメリットも必ずしも同一というわけではありません。
まず、古着を購入する最大のメリットは、新品で購入するよりもずっとリーズナブルな価格で同じ商品を手に入れられるという点にあります。
10万円以上するようなハイブランドの商品を、タイミングが合えば50パーセント以下の価格で購入できるため、ファッションを趣味にしているものの、予算に限りがあるため高価な衣類は購入できないといった方にとって、古着は魅力的な選択肢となるのです。
一方で、ヴィンテージを購入する一番のメリットは、既に新品では購入できなくなった貴重な商品を入手できるという点です。
既に製造中止になってしまっているものの、ファッションアイテムとして高く評価され続けているような商品を手に入れるためには、ヴィンテージ品を購入するしか選択の余地がないケースも珍しくありません。
稀少価値がある分、プレミアムが付いて、その価格は古着と比べると高くなりがちですが、それでも十分に満足できるクオリティを持っているというのがヴィンテージの良さであり、古着との違いなのです。
古着とヴィンテージの違いを理解してファッションを楽しもう
以上で見てきたように、古着とヴィンテージとではその意味は異なります。
もっとも、それぞれに購入するメリットはありますので、両者の差を理解してうまく使い分ければ、これまで以上にファッションを楽しめるようになるでしょう。
古着とヴィンテージを着こなせるようになることが、ファッション通への第一歩と言っても過言ではありません。