ヴィンテージ古着の年代を判別するための特徴まとめ

 

ヴィンテージ古着の年代を判別するための特徴まとめ

 

 

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古着には現代のファストファッションにはない魅力があります。

 

特に1990年代以前のヴィンテージと呼ばれるものはなおさらです。

 

個性的な形や素材、ディティールから職人のこだわりや時代のモードを醸し出すそれらの製品は、現代ファッションのコーディネートを華やかに彩ります。

 

ヴィンテージを集める上で重要なのが年代の判別です。

 

年代によってレア度や値段も変わります。

 

今回は古着の年代判別に必要な特徴をまとめました。

 

 

 

ステッチの特徴

 

 

古着の年代を手早く判別するには、ディティールの特徴を見るのが一番良いと思います。

 

細かいところに年代を特定できるヒントが隠されているのですが、デイティールとしてまず注目すべきなのがステッチで、ステッチとは縫い方、縫い目という意味ですが、それによって年代を知ることが可能です。

 

まずはミシンの歴史を考えてみましょう。

 

現在は便利な電動ミシンが一般的ですが、1960年代までは人力ミシンが主流でした。

 

人力ミシンには足踏み式や手回し式があり、職業用ミシンの多くは足踏み式で、足踏み式ミシンの操作は、電動ミシンのように簡単ではなく、素人ではまっすぐに縫うことさえ困難だと言われていますが、熟達した職人なら足踏みの微妙な力加減でクランクを自由自在に操ることができるそうです。

 

ミシンはいわば職人の足の一部であり、そのため足踏み式ミシンで製造された製品には、ステッチに職人の個性が色濃く出るわけです。

 

かなり昔のヴィンテージ古着の縫い目から、そこはかとない味を感じるのはミシンの違いがあるからなのです。

 

足踏み式ミシンによる縫製の特徴としては、電動ミシンのように完璧にまっすぐ、均一ではないということが挙げられますが、30年代のものなどであれば手作業による味が感じられると思います。

 

その時に注目なのがステッチの幅。

 

リーバイスなど工業的なものはステッチの幅が広いものが多いですが、職人によって一つ一つ丁寧に制作されたものはステッチの幅が細かくなっています。

 

ステッチがまっすぐでなく、その幅が細かいものは、少なくとも1960年代以前のレア物である可能性があります。

 

電動ミシンによるステッチで注目すべきは「シングルステッチ」で、これに対比されるのがチェーンステッチ。

 

どちらもヴィンテージジーンズに関係する言葉です。

 

シングルステッチとは、デニムを縫製した裏の形状が1本線になるというステッチ方法で、縫製部が1本の糸で縫われているように見えればシングルステッチです。

 

表面は1本の糸でも実は頑丈な縫製方法であり、ほつれにくいという特徴があり、この方法は70年代から90年代にかけてヨーロッパでよく使われましたので、シングルステッチのデニムはその年代に作られた可能性があると判定できます。

 

一方、チェーンステッチとは縫製部が鎖のように見えることからその名がつけられ、デニムには代表的な手法です。

 

 

 

 

ボタンの特徴

 

 

さて古着の年代を示す特徴として次に重要なディティールはボタンで、余談ではありますが、フランスのヴィンテージショップではボタン別に年代を分けているお店もあるそうです。

 

では年代の古いものから順に解説していきましょう。

 

まずきめ細かい緻密なデザインを施したボタンは40年代以前のものが多く、職人が一つ一つこだわりを持って制作された戦前のボタンは現代では希少価値の高いものとして評価されていますが、その証拠として、ボタン単体が高値で取引される場合もあります。

 

次に紹介するのが「月桂樹」ボタンとワンスターボタン。

 

これらは40年代から50年代初期に作られた製品で、第二次世界大戦中、物資不足に窮したアメリカは、デニムのボタンに軍衣料と同じものを使うようになったのですが、それが月桂樹ボタンとワンスターボタンです。

 

通常はブランド名などが入るボタンの中央に、大戦中と大戦後の期間だけは、月桂樹かシンプルな星のマークが刻印されていました。

 

この事実から二つのボタンに関しては年代が特定できるというわけです。

 

もう一つ有名なボタンが「チェンジボタン」。

 

これは取り外し可能なボタンのことで、衣服とボタンの間に金属の輪を入れることでボタンを外すことができるようになっていて、30年代以前は洗濯機がなかったため、洗濯板での洗濯が当たり前でしたので、洗濯時に衣服を傷めないようにとチェンジボタンが使用されたのです。

 

そうした理由で30年代以前のワークウェアやミリタリージャケットにはチェンジボタンがよく見られますが、40年代以降は洗濯機が普及したため、衣類を守るという理由でチュンジボタンを使用するケースは少なくなりました。

 

しかしオシャレという観点で見れば、1つのジャケットで様々なボタンを楽しめるというメリットがあり、40年代から50年代にもチェンジボタンの使用例があります。

 

よってチェンジボタンが使われていれば、30年代以前のものか、40年代から50年代にかけてのものかの二択になります。

 

その他の特徴からどちらかを特定する必要がありますが、いずれにしても50年代以前。

 

チェンジボタンがレア物であることには変わりありません。

 

 

 

 

ジップの特徴

 

 

ジップを見ることも古着の年代を判別するのにとても有効な手段の一つで、まず最初に覚えておくと良いのが、ジップを最初に開発したのがタロン(TALON)社です。

 

実はタロンという社名になったのは30年代になってからで、それ以前はフックレス(HOOKLESS)という名前でしたので、「フックレス」と書かれたジップは、30年代以前のレア物で、その希少価値は大変高いです。

 

タロンジップはその後、年代とともに形状を変えていったため、その形から年代を判別することができます。

 

まずは「コの字留めジッパー」。

 

ジッパーの先端に「コ」の字の留め金具が使用されている製品は40年代以前のものです。

 

次に「棒形のタロンジップ」と呼ばれているものは、50年代から70年代にかけて製造されたものと言われています。

 

さらにタロンジップの中でも名品と呼ばれ人気なのが「42タロン」です。

 

これはジップに「42」が刻印されており、TALONの文字が斜めに入っているジップです。

 

60年代から使用され始めた42タロンは、70年代で一気に広がり、80年代まで使われました。

 

ちなみに42タロンの形状(TALONの文字が斜め)で42がないものは、80年代半ばのものだそうです。

 

パーカーやボトムスによく使われた、先端にかけて細くなる「ロケットタロン」は60年代から90年代のものと判定することができます。

 

 

 

 

他にもこんな判別方法があります!

 

古着の年代判別には他にも様々なポイントがあります。

 

例えばネームタグです。

 

レジスターマークの記載があるものは50年代以降のもので、有名ブランドでそれがないものは40年代以前ということになります。

 

またネームタグがインクでプリントされている場合は60年代以降の製品。

 

それ以前のものは丁寧な刺繍で作られています。

 

他には襟の形。

 

ビンテージシャツでは襟の先端に向かっての形や大きさによって年代判別をすることができます。

 

外に向かって弧を描くように長くなる襟は40年代。

 

逆に50年代になると襟は短くなり、トップボタンを外すと開襟になるような形状になります。

 

60年代には襟が全体的に小さくなり、70年代になると今度は大きくなります。

 

40年代との違いは、まっすぐ尖っているという点です。

 

またヴィンテージジーンズにはメーカーによって見分け方が決まっている場合もあります。

 

リーバイスの場合はトップボタンの裏にある情報が重要です。

 

刻印6は1969年から販売されたもの。

 

刻印2は50年代の超レア物です。

 

刻印がないものはそれ以前の製品で、トップボタンの裏の形から年代を判断します。

 

 

 

 

特徴を覚えて古着の年代判定を楽しもう!

 

ヴィンテージ古着の年代を判別する特徴として、まず重要なのはステッチです。

 

職人さんが足踏み式ミシンで作った味のあるステッチがレア物です。

 

次にボタン。

 

月桂樹ボタンやチェンジボタンなど様々なものがあります。

 

さらにジップの形も色々で刻印や形によって年代が判別できます。

 

これらの特徴を踏まえて、古着を自分なりに鑑定するのはとても楽しいことです。

 

皆さんもぜひやってみて下さい。

 

 

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